第6章 ZAXUSを創る

第6章 ZAXUSを創る 本 雑誌
第6章 ZAXUSを創る

宮田さんの本「黎明期のパソコンゲーム開発」を読み終えたので、自分の感想などを交えた事を書いています。

【本の内容】

「ZAXUS」は UFOを操作して、逃げる囚人を捕まえるゲーム

基地から囚人が逃げ出す→捕まえて基地に戻るとステージクリア

Apple2のゲーム「チョップリフター」を参考にした

背景の星の3重スクロールが売り

初期は簡単なアイディアメモの積み重ね(方眼紙やメモ用紙になぐり書き)

アイディアを膨らませた後に基本コンセプトづくり

「救助」「かっさらう」武器は持たない 攻撃を避けるのみ

「かっさらう」から、トラクタービームのアイディア

なめらかな動きとスクロール、操作して気持ちいいを目指す

画面全体を考えて、キャラクタの大きさを決める

背景の3重スクロールの速さを上げるため、背景はドットのみで表現し負荷を軽くする

ステージに変化を持たせるために、ステージが進むと月を表示させたりした

登場キャラは、ファンファン ジャイルキャノン ジャイルホバー ピラサニアン

メモリの関係で、アイディアのキャラの半分は没に

自機のUFO、回転 傾きの動きを実現

スクロール方向へは少しずつ移動して敵を避けにくくしていくアイディア

やられパターンは、落下して爆発、木などをなぎ倒す演出

サイボーグ(囚人)、背景の場所(地形)により動きを変える

しゃがみ 弾を打つ 泳ぐ UFOがやられるとバンザイをする

連続して捕まえると得点アップ

速度を保つため、3重スクロール 各キャラと自機 弾を100個表示させても遅くならないようにした

PC-8001の限界に挑戦した

クロック数(命令の実行速度) サブルーチンや無駄なループを無くす スタックポインタを使った高速画面クリア Z80の未定義命令 ハンドアセンブルのリストをシフト N-BASICのROMルーチンを使う など、ありとあらゆる事をした

隠しキャラ、ゼビウスやリブルラブルにヒントを得る

アイテムによって、様々な効果が得られる

エンディングも作る

225面で条件を満たすと、エンディング

コンテストに応募

入選して100万円の賞金

賞品化にあたり、自機のヘリコプターをUFOに変更

様々な調整で、数ヶ月かかる

パッケージや説明書は、ENIXと詰めて進めた

販売時期は、8001用のソフトは少数(PC-8001発売から6年経過)、PC−8801のソフトが主流

【私の感想】

このゲームは、PC-8001の大集成であり芸術作品で、正に「至高の領域」だと思います。

当時、PC-8001ユーザーでプレイできた人は、幸運だと思う。

どのハードでも次の後継機種が出た頃に、ハードを十二分に活かしたゲームが出てくるのは、世の常ですね。

自分も(今の恵まれた環境で)、FANFUNやZAXUSの様なゲームを作れたらと思っています。

ロー レゾルーション(低解像度)万歳!!

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